平成16年1月8日

松田産業株式会社

 

環境事業団より、PCB廃棄物処理広域事業「大阪PCB廃棄物処理施設設置工事」を受注

 

当社の連結子会社ゼロ・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、社長:乙顔均)と、三井造船株式会社(本社:東京都中央区、社長:元山登雄)および、株式会社関西テック(本社:大阪市北区、社長:秋山哲夫)の3社で構成される三井造船―大阪事業異工種建設工事共同体は、環境事業団(理事長:田中健次氏)より「大阪PCB廃棄物処理施設設置工事」を昨年12月25日に受注しました。 
今回受注した施設は、環境事業団が環境省より平成15年2月19日に「大阪ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業実施計画」の認可を受け、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県および和歌山県の区域内に存するPCB 廃棄物を処理対象とする施設を整備するもので、平成18年4月より処理を開始、平成28年3月に事業の完了を予定しています。 
本工事は三井造船が、本施設工事全体の総合エンジニアリングおよび受入・用役および再資源化設備等の設計・施工、関西テックが触媒水素化脱塩素化法(Pd/C触媒法)によるPCB分解処理設備等、ゼロ・ジャパンが真空下において中高温の加熱温度領域でPCBを選択的に分離回収する真空加熱分離装置を担当します。 
トランス用の絶縁材等に使用されていたPCB は、「特別管理産業廃棄物」として厳格な管理が義務づけられていますが、ゼロ・ジャパンの真空加熱分離装置(Vacuum Thermal Recycling:VTR)は、それらトランス等からPCBを分離回収するに必要不可欠の装置であります。また、真空密閉のプロセスの中で、物質固有の蒸気圧の差を利用してPCBを分離するため、揮発した有害成分が施設外に放出されることなく、安全に回収されます。 
今回は、ゼロ・ジャパンの真空加熱分離技術が、三井造船のプラントエンジニアリングにおける総合力と関西テックのPCB分解処理技術とともに高く評価され、契約に至ったものです。 

[施設工事の概要] 
・名称:大阪PCB廃棄物処理施設設置工事 
・事業地:大阪市此花区北港白津2丁目約2.9ヘクタール 
・処理能力:2.0トン/日(PCB分解量) 
・契約業者:三井造船-大阪事業異工種建設共同企業体 

構成:三井造船株式会社、株式会社関西テック、ゼロ・ジャパン株式会社※ 
・平成15年度分契約金額:6億9千万円 
(今回契約の平成15年度分は処理プラント、建築・外構工事の基本設計業務のみ) 
・施設整備に要するトータルコストは、約472億円(運転管理等に要する費用を含む。) 
・設置工事工期:平成18年3月31日 

※ゼロ・ジャパン株式会社:松田産業株式会社とALDバキュームテクノロジーズ社/ドイツとの合弁による日本法人

 

〈本件に関するお問い合わせ先〉 

松田産業株式会社 管理本部 
TEL:03-5381-0001 
FAX:03-3343-2741 
E-mail:ir.info@matsuda-sangyo.co.jp