平成15年4月25日
松田産業株式会社
代表取締役社長 松田 洋
社長からのメッセージ
(業績見通し修正について)
株主の皆様へ
当社は、4月25日開催の取締役会において、平成15年3月期(以下、当期といいます。)の業績見通しの修正について決議し、直ちにプレスリリースを行いました。その内容につきまして、株主の皆様にご説明申し上げます。
決算数値につきましては、現在、取りまとめ中でありますが、およその見通しは次のとおりと見込んでおります。
当期の連結売上高は885億円前後(単体では875億円前後)と対前期比6.8%(同6.7%)の増収が見込まれます。これは前回の連結売上高予想880億円に対しても0.6%の増収となります。
しかしながら、連結経常利益は11億円前後(単体では12億円前後)と対前期比△62.9%(同△61.7%)と大幅な減益を余儀なくされる見込みであります。これは前回の連結経常利益予想18億円に対しましても△38.9%となります。また、連結当期純利益は5.2億円前後(単体では6億円前後)と対前期比△55.6%(同△54.2%)となり、前回予想に対しましても△44.7%となります。
このような利益見通しの修正を余儀なくされた要因につきましては、次に述べるとおりでありますが、このような事態にいたりましたことに対し、株主の皆様に深くお詫び申し上げます。
1. 今回修正と対比される前回予想は、平成14年11月11日発表の中間決算短信に記載されたものであります。従いまして、修正の要因は下期業績に係るものであり、それに添ってご説明申し上げます。
2. 連結売上高は、食品関連事業が食品を取巻く安全衛生問題の影響を受けて、販売数量が伸び悩んだことから、前回予想を下回ったものの、貴金属関連事業が化成品、加工品等の売上の好調に支えられ前回予想を上回ったため、合計で前回予想を0.6%上回りました。
3. すでにご報告しておりますが、上期において、パラジウムの在庫処分や鶏肉の相場変動により多額の損失を計上いたしました。下期につきましては、食品関連事業が安全問題等による全般的な荷動きの鈍化等の影響を受けた販売数量の減少により売上総利益が減少しました。またそれにともなう検査費用等が増加しました。加えて、厳しい経済環境の中で顧客の倒産が相次ぎ、貸倒損失が発生しました。また、貴金属関連事業は、貴金属原料の回収において、金、銀原料の回収が順調に推移したものの白金族原料の回収が伸び悩みました。
4. 連結当期純利益は、金融機関株式等の評価減による特別損失が、下期において1.5億円程度発生した影響を受けました。
なお、特に当期発生した不測の損失を排除するべく、営業体制と内部管理体制の整備を図り対応いたします。
当社は、今後とも効率的な経営を追求し、各部門において利益の拡大化を図り、株主の皆様のご期待に応えてまいる所存であります。なにとぞ、より一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。