当社グループは、「限りある地球資源を有効活用し、業を通じて社会に貢献する」を企業理念として、「貴金属関連事業」「食品関連事業」を2本の柱として、幅広く事業を展開しています。
貴金属関連事業では、「資源循環(活用)を創造するリーディングカンパニー」をビジョンに掲げ、環境負荷低減型の製品・サービスの提供や高機能電子材料の開発販売等を通じた資源リサイクルの総合力向上により、「高い環境価値」をお客様に提供し続けることで差別化し、国内シェアの拡大と海外の新たな市場開拓に取り組み、電子デバイス業界への深耕と共に、化学/自動車業界や二次電池/E-スクラップ市場の開拓を図ってまいります。
食品関連事業では、「お客様の商品開発のベストパートナー」をビジョンに掲げ、食品原材料の調達網と商品ラインナップの拡充により、基幹事業(原料販売)を強化すると共に、お客様のニーズを捉えた安心・安全でサステナブルな商品の開発や商流の構築に取り組み、グローバル展開を加速させ販売領域の拡大を図ってまいります。
2025年3月期の各セグメントごとの概況につきましては、以下の通りです。
当事業の主力顧客であるエレクトロニクス業界の電子デバイス分野は、スマートフォンや自動車向けの回復が見られない中、生成AI向けのデータセンター関連の需要拡大は継続したものの、半導体・電子部品等の本格的な生産回復には至りませんでした。
このような状況の中で、当事業においては、金相場が堅調に推移したことから、宝飾分野を含めた貴金属リサイクル取扱量の増加に努め、売上高及び営業利益は前連結会計年度に比べ増加しました。
これらの結果、当該事業の売上高は361,655百万円(前連結会計年度比43.0%増)、営業利益は10,178百万円(前連結会計年度比44.5%増)となりました。
当事業の主力顧客である食品製造業界は、インバウンド需要の拡大はあったものの、物価上昇が消費マインドを押し下げ、個人消費には足踏みが見られ、継続的な原材料価格や物流コストの高止まりなども重なり、不安定な市場環境となりました。
このような状況の中で、当事業においては、水産品の販売量は増加しましたが、畜産品、農産品の販売量は減少し、商品構成の変化から一部に販売価格の下落も見られたことから売上高は前連結会計年度に比べ減少しました。また、営業利益につきましては、在庫回転率の向上によるコストの適正化などにも努めた結果、前連結会計年度に比べ増加しました。
これらの結果、当該事業の売上高は107,221百万円(前連結会計年度比0.4%減)、営業利益は2,497百万円(前連結会計年度比8.0%増)となりました。
売上高
営業利益
売上高
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営業利益
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