当社グループは、「限りある地球資源を有効活用し、業を通じて社会に貢献する」を企業理念として、「貴金属関連事業」「食品関連事業」を2本の柱として、幅広く事業を展開しています。

 

貴金属関連事業では、「資源循環(活用)を創造するリーディングカンパニー」をビジョンに掲げ、環境負荷低減型の製品・サービスの提供や高機能電子材料の開発販売等を通じた資源リサイクルの総合力向上により、「高い環境価値」をお客様に提供し続けることで差別化し、国内シェアの拡大と海外の新たな市場開拓に取り組み、電子デバイス業界への深耕と共に、化学/自動車業界や二次電池/E-スクラップ市場の開拓を図ってまいります。

 

食品関連事業では、「お客様の商品開発のベストパートナー」をビジョンに掲げ、食品原材料の調達網と商品ラインナップの拡充により、基幹事業(原料販売)を強化すると共に、お客様のニーズを捉えた安心・ 安全でサステナブルな商品の開発や商流の構築に取り組み、グローバル展開を加速させ販売領域 の拡大を図ってまいります。

2023年3月期の各セグメントごとの概況につきましては、以下の通りです。

貴金属関連事業

当事業の主力顧客であるエレクトロニクス業界の半導体・電子デバイス分野は、個人向けの電子機器需要は低迷したものの、自動車や産業機器用途の需要に支えられ、第2四半期までの生産活動は堅調に推移しましたが、第3四半期以降は、需要の減少に伴い生産活動の低下が続いております。

このような状況の中で、当事業においては、白金族の一部で貴金属相場下落の影響を受けたものの、貴金属リサイクルの取扱量及び産業廃棄物の処理受託は増加し、金製品、銀製品及び白金族製品等の販売量も増加した結果、売上高及び営業利益は前連結会計年度に比べ増加しました。

 

これらの結果、当該事業の売上高は246,578百万円(前連結会計年度比27.8%増)、営業利益は12,043百万円(前連結会計年度比16.4%増)となりました。

食品関連事業

当事業の主力顧客である食品製造業界は、新型コロナウイルス感染症による巣ごもり需要は落ち着きを見せる一方、経済再開の動きにより業務用食品の需要は増加傾向となりましたが、原材料価格の高騰の影響により、総じて厳しい状況が続いております。

このような状況の中で、当事業においては、水産品、畜産品、農産品の販売量は増加し、販売価格も総じて上昇したことから、売上高は前連結会計年度に比べ増加しましたが、運送費及び保管料の増加や仕入価格上昇の影響により営業利益は前連結会計年度に比べ減少しました。

 

これらの結果、当該事業の売上高は104,530百万円(前連結会計年度比31.6%増)、営業利益は1,774百万円(前連結会計年度比23.9%減)となりました。

セグメント別売上高及び営業利益の推移

売上高

営業利益

売上高

(百万円)
2019.3 2020.3 2021.3 2022.3 2023.3
貴金属関連 132,771 130,726 153,087 192,938 246,578
食品関連 75,566 80,250 78,472 79,354 104,449

営業利益

(百万円)
2019.3 2020.3 2021.3 2022.3 2023.3
貴金属関連 3,444 4,933 6,833 10,350 12,043
食品関連 1,503 1,307 1,204 2,330 1,774