地域との共生

当社の事業は地球環境の保全と循環型社会の構築に直結しており、事業そのものが社会貢献という認識をしています。

地域社会、地域行政とのコミュニケーションと協力関係を促進することで、社会的意義のある事業を推進し、社会貢献の拡大に取り組んでいます。

地域社会との関わり

関の工場参観日

関市では地元の事業所の高い技術力や高品質な製品を市民はじめ多くの人々に直に体感していただき、まちに誇りや愛着を持つ心を育む機会として「関の工場参観日」を開催しています。当社はこれに賛同し、一般の方々および市内の中学校からの「働くことの意義や価値、厳しさ、生きがいなどの職業観を学ぶ」ことを目的とした工場見学の依頼のもと、関工場で行っている情報端末をはじめとした使用済み製品の処理工程の見学や使用済みPCの解体体験を行い、限りある資源を大切にする重要性を学んでいただきました。

入間市と連携した清掃デー

当社は、入間市が毎年6月の第1日曜日に催している市民清掃デーの趣旨に賛同し、毎年6月の平日に清掃活動を実施しています。武蔵工場、武蔵第三工場、武蔵第四工場、入間工場、入間第二工場、開発センターの周辺を清掃し、収集したゴミは工業団地連絡会の協力でゴミ収集車が入間市総合クリーンセンターに運んでいます。また、埼玉県狭山市の狭山事業場でも毎月自主的に事業場の外周を清掃しているとともに、関市の関工場と関第二工場では市のボランティア清掃活動として工場周辺の清掃をしています。

埼スタAutumn Festival 2024への出展

2024年9月、埼玉スタジアム2002で開催された「埼スタAutumn Festival 2024」にて、埼玉県主催のリサイクル体験イベントに協力企業として参加しました。当社は、埼玉県とともに推進している、一般家庭から排出される使い終わったリチウムイオン電池に含まれるレアメタルを回収する取り組みを紹介し、実際のリサイクル工程で得られる素材(ブラックマス、ミックスメタル)も展示しました。多くの来場者にご参加いただき、電池の正しい捨て方について知る良い機会になったと好評でした。今後も行政や企業と連携し、資源を大切にする社会づくりを進めていきます。

地域行政との関わり

埼玉県赤十字血液センターとの献血活動

2024年10月、当社武蔵第三工場敷地内において、献血活動を実施しました。この活動は、埼玉県赤十字血液センターからの協力依頼を受けて行ったもので、昨年度に引き続き実施したものです。当日は、26名の従業員が献血に協力し、地域社会への貢献を果たしました。献血は医療現場での血液不足を補う重要な活動であり、当社としても社会活動の一環として積極的に取り組んでいます。今後も同様の依頼があった際には、引き続き協力を行い、地域社会や医療現場への支援を継続してまいります。

北九州工場の脱炭素先進企業認定

新たに設立した北九州工場は、北九州市が推進する「北九州脱炭素電力認定制度」により、脱炭素先進企業として認定されました。この認定は、100%再生可能エネルギーの導入拡大などの取り組みが評価されたものです。

入間市の脱炭素活動への参画

入間市は、2021年2月に近隣の4市と共同で「ゼロカーボンシティ共同宣言」を表明し、脱炭素への取り組みを実施しています。さらに、国から2022年度「SDGs未来都市」に選定され、環境、社会、経済の3つの側面のバランスが取れたWell-beingなまちづくりを進めています。入間市では「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて、市民・企業・行政等多様な主体が連携・協働し、脱炭素型まちづくりの推進体制を構築するために「入間市ゼロカーボン協議会」を2022年6月に設立しました。具体的な取り組みとして、市内公共施設・民間施設における太陽光パネルの設置促進等に先行着手するとともに、地域でつくった電気を地域で消費する「エネルギーの地産地消」に向けて、地域新電力の誘致・創出を後押ししています。当社は「入間市ゼロカーボン協議会」の需要家開拓部会のメンバーとして参画しています。

所属団体を通じた地域社会、地域行政への活動参画

当社の生産系事業場は、下表に掲げる団体に所属し、各自治体の運営や各自治体が主催するイベントなどさまざまな事業に関わることにより、各自治体との信頼関係を醸成しています。2023年度においては、入間市工業会からの推薦を受け、埼玉県環境保全連絡協議会より「環境保全優良事業所」として表彰を受けました。

就労継続支援事業所との協力関係

当社の事業活動は地域の皆様にも支えられています。入間市内のNPO法人「虹の郷」の虹の郷福祉作業所様、社会福祉法人羽搏会(はばたきかい)の「おおるり」就労継続支援B型事業所様とは、約30年にわたり全国の病院から集められたレントゲンフィルムを袋から取り出す作業や、リサイクル用の半導体基板をビニールパッケージから取り出す作業を依頼しており、協力関係を構築しています。2014年には狭山市内のNPO法人「ぶどうの会」のオアシス作業所様との協力関係もスタートしました。また、社会福祉法人羽搏会とは、当社武蔵第三工場内の清掃業務の依頼も開始し、当社と地域社会の双方の発展につなげています。