当社の事業は地球環境の保全と循環型社会の構築に直結しており、事業そのものが社会貢献という認識をしています。
地域社会、地域行政とのコミュニケーションと協力関係を促進することで、社会的意義のある事業を推進し、社会貢献の拡大に取り組んでいます。
関市では地元の事業所の高い技術力や高品質な製品を市民はじめ多くの人々に直に体感していただき、まちに誇りや愛着を持つ心を育む機会として「関の工場参観日」を開催しています。当社はこれに賛同し、一般の方々および市内の中学校からの「働くことの意義や価値、厳しさ、生きがいなどの職業観を学ぶ」ことを目的とした工場見学の依頼のもと、中学1年生12名に対し関工場で行っている情報端末をはじめとした使用済み製品の処理工程の見学や使用済PCの解体体験を行い、限りある資源を大切にする重要性を学んでいただきました。
関市、関商工会議所などが、取引の活性化や業務提携の促進、さらなる技術力の向上や企業の販路拡大を目的に主催している「ビジネスプラス展inSEKI」に当社ブースを出展し、地域企業との活性化を行っています。また、同時に行われているワークショップへも出展し、使用済みPCの解体を近隣の高校生や市民の皆様に体験いただき、地球環境の保全、循環型社会について理解を深めていただいています。



入間市工業会として実施している近隣高校からのインターンシップ(企業内就業体験)の受け入れを実施し、2024年3月に5名の高校生の受け入れを行い、当社企業理念と貴金属関連事業における地球資源の有効活用について理解をいただきました。
当社の事業活動は地域の皆様にも支えられています。入間市内のNPO法「虹の郷」の虹の郷福祉作業所様、社会福祉法人羽搏会(はばたきかい)の「おおるり」就労継続支援B型事業所様とは、約30年にわたり全国の病院から集められたレントゲンフィルムを袋から取り出す作業や、リサイクル用の半導体基板をビニールパッケージから取り出す作業を依頼しており、協力関係を構築しています。2014年には狭山市内のNPO法人「ぶどうの会」のオアシス作業所様との協力関係もスタートしました。また、社会福祉法人羽搏会とは、当社武蔵第三工場内の清掃業務の依頼も開始し、当社と地域社会の双方の発展に繋げています。




当社は、埼玉県入間市条例に基づき、入間市の当社工場内において行う産業廃棄物の中間処分に関し、「環境への負荷を最小限にとどめる操業」「資源化の推進に資する操業」「地域住民との協調による操業」を操業指針として努力することを定めた「生活環境の保全に関する協定」を締結し、これを真摯に実践しています。また、岐阜県条例に基づき「公害防止協定書」を岐阜県関市と締結するとともに、関市の当社工場が所在する自治会と締結した「環境保全協定書」に従い、地域環境の保全に協力しています。
当社は、入間市が毎年6月の第1日曜日に催している市民清掃デーの趣旨に賛同し、毎年6月の平日に清掃活動を実施しています。当日は、武蔵工場、武蔵第三工場、入間工場、入間第二工場、開発センターの周辺を清掃し、収集したゴミは工業団地連絡会の協力でゴミ収集車が入間市総合クリーンセンターに運んでいます。また、埼玉県狭山市の狭山事業場でも毎月自主的に事業場の外周を清掃しているとともに、関市の関工場と関第二工場では市のボランティア清掃活動として工場周辺の清掃をしています。


入間市は、2021年2月に近隣の4市と共同で「ゼロカーボンシティ共同宣言」を表明し、脱炭素への取り組みを実施しています。さらに、国から2022年度「SDGs未来都市」に選定され、環境、社会、経済の3つの側面のバランスが取れたWell-beingなまちづくりを進めています。入間市では「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて、市民・企業・行政等多様な主体が連携・協働し、脱炭素型まちづくりの推進体制を構築するために「入間市ゼロカーボン協議会」を2022年6月に設立しました。具体的な取り組みとして、市内公共施設・民間施設における太陽光パネルの設置促進等に先行着手するとともに、地域でつくった電気を地域で消費する「エネルギーの地産地消」に向けて、地域新電力の誘致・創出を後押ししています。当社は「入間市ゼロカーボン協議会」の需要家開拓部会のメンバーとして参画しています。

当社の生産系事業場は、下表に掲げる団体に所属し、各自治体の運営や各自治体が主催するイベントなどさまざまな事業に関わることにより、各自治体との信頼関係を醸成しています。2023年度においては、入間市工業会からの推薦を受け、埼玉県環境保全連絡協議会より「環境保全優良事業所」として表彰を受けました。
当社が所属する団体


当社は、地域の皆様との協働により、環境保全や次世代育成支援、地域社会の発展に貢献することを目指しています。地域と連携することで、雇用促進および経済の発展・安定化に貢献し、社会的課題を解決し、共通価値の創造を目指してまいります。今後は、本格稼働を開始した北九州工場地域のイベントにも積極的に参画し、地域への貢献に努めてまいります。