当社グループは、持続可能な環境・社会の実現に向けて、中核課題となる法令遵守・公正取引・環境・品質管理と安定供給・人権・情報セキュリティの領域において社会的責任を果たすことにコミットメントするとともに、調達パートナーとの信頼関係を築き、共存・共栄を基本に据え、サプライチェーン全体の社会的責任として継続的に働きかけ、責任ある調達活動に取り組んでいます。
当社グループでは、責任ある調達活動の指針として、エレクトロニクス業界を中心に国際的な基準となっているRBA※の行動規範をベースに「松田産業グループサプライヤーガイドライン」を2023年3月に制定しました。この「松田産業グループサプライヤーガイドライン」は、RBAの行動規範の改定に伴う変更内容を反映するため、2025年4月1日に改定しました。
RBAが定める行動規範は、OECD多国籍企業行動指針、国連のビジネスと人権に関する指導原則、労働における基本的原則および権利に関するILO宣言、ILO基本条約、国連世界人権宣言などの国際的に認知された基準に基づいており、サプライチェーンにおいて労働環境が安全であること、また倫理的かつ人権と環境を尊重してビジネスが行われることを確実にするための基準であることから、これに準拠した「松田産業グループサプライヤーガイドライン」の理解と遵守を調達パートナーに働きかけ、サプライチェーン全体でより良い職場環境の創出などを通じた持続可能な環境・社会の実現を目指していきます。
※RBA:Responsible Business Allianceはグローバルなサプライチェーンにおける社会的責任を推進することを目的とした企業連盟であり、CSRの向上を目指しています。
当社グループは、「松田産業グループサプライヤーガイドライン」の公表などを通じて、お取引先様のご理解・ご協力をお願いするとともに、主要なお取引先様との間で、関係強化と共存・共栄に向けたサプライヤーエンゲージメントに取り組んでまいります。
当社グループに、製品(利材品含む)・サービスを提供いただいているお取引先様を取引内容ごとに選別してサプライヤー区分に分類し、網羅性と重要性の観点から独自の選定基準(取引規模、RBA等の認証有無など)を設けてスクリーニングを行い、エンゲージメントの対象とする主要一次サプライヤーとして特定し選定しています。
当社グループに、製品(利材品含む)・サービスを提供いただいているお取引先様を取引内容ごとに選別してサプライヤー区分に分類し、網羅性と重要性の観点から独自の選定基準(取引規模、RBA等の認証有無など)を設けてスクリーニングを行い、エンゲージメントの対象とする主要一次サプライヤーとして特定し選定しました。
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直接材のサプライヤー |
松田産業グループ(国内)の取引額80%に該当する上位お客様、 お取引先様(当社の場合リサイクル業のためお客様も含んでいます) |
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間接材のサプライヤー |
構内常駐業者 構内作業業者 |
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人材派遣・紹介業者 |
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主要な部材等の供給者 |
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産業廃棄物処理業者 |
当社では、製品およびサービスの提供を行う貴金属関連事業を優先し、エンゲージメントを実施していきます。
2024年度に「松田産業グループサプライヤーガイドライン(第1版)」を貴金属関連事業の国内主要一次サプライヤー256社に対して発信し、内容確認の「確認書」提出依頼をした結果、回答率は87%でした。
2025年度には、RBAの行動規範に則した内容に改定した「松田産業グループサプライヤーガイドライン(第2版)」の発信と「同意書」の提出を依頼する予定です。サプライヤーの皆様には、ガイドラインに沿った活動や逸脱時の速やかな報告を求めることで、自社の状況把握、サプライチェーン上のリスクの早期発見と対応、お取引先様との協働促進を図ります。
今後も、サプライヤーの皆様に当社サプライヤーガイドラインの趣旨や当社の取り組みに共感いただき、相互の信頼関係を深めながら、協力体制を一層強化していきます。共通の価値観のもと、持続可能なサプライチェーンの実現に向けて、パートナーシップを築いてまいります。

